※この記事はパイオニアでの環境でコントロール視線で考察しています。
青白コントロールにとって待望の2マナ(青無)カウンターが刷られました。カウンターが弱いパイオニアにとって根性の1枚となる可能性があります。
カードの性能
2マナカウンター【追加マナを要求する不確定カウンター】【対象の幅を狭めた確定カウンター】のどちらか。
昔々は《対抗呪文》【どんなスペルも対象にできる確定カウンター】夢のようなカウンターがありましたが、現在ではそんなカウンターは刷られることはないです。
《方程式の改変》は【対象の幅を狭めた確定カウンター】ですが、対象の幅を考察すると、多くのマストカウンターが含まれており、思った以上に幅広くカウンター出来る1枚です。
【2マナ以下確定カウンター】
アグロデッキに対して有効
2マナカウンターはアグロデッキに対して有効であり、このマッチで求められる2マナアクションに対応しています。
先手の場合は特に役に立ちます。
序盤でも終盤でも確定カウンター 賞味期限は長い
《かき消し》は序盤でこそ《対抗呪文》のような絶対的な安心感がありますが、終盤になると機能することはほとんどありません。
《方程式の改変》は序盤でカウンター出来る。終盤でもカウンター出来る。
お互いリソースが尽きてトップ勝負になったときに、相手も必ず2マナをデッキに積んでいるので、それにカウンター出来るのが強いです。
2マナ以下のカウンターしたいスペル
《スレイベンの守護者、サリア》《勢団の銀行破り》《未練残り》《新生化》《見えざる糸》《バーラ・ゲドの復活》《森の占術》など
【対抗色6マナ以下確定カウンター】対象の幅が限定的に拡大
赤緑6マナ以下のカウンターしたいスペル
《鏡割りの寓話》《収穫祭の襲撃》《不屈の独創力》《エシカの戦車》《異形化》《奇怪な具現》《創案の火》《無謀な嵐探し》《老樹林のトロール》《茨の騎兵》《ビヒモスを招く者、キオーラ》《コラガンの命令》
これらのマストでカウンターしたいスペルに対象が取れます。
どうしてもどうしてもカウンターしたい。けど、できないもの、それは《偉大なる統一者、アトラクサ》《出現の根本原理》。
しかし、コンボデッキの多くのキーカードがカウンター出来るのが偉いです。
《収穫祭の襲撃》のフラッシュバックもカウンター可
「マナ総量」とは「点数で見たマナコスト」つまり、カード右上にあるコストのことなので、
《収穫祭の襲撃》のフラッシュバックもマナ総量6でカウンター可能です。《未練残り》も同じ
メリット
序盤に活躍する2マナカウンター
《かき消し》や《検閲》ほど有効ではありませんが、2マナカウンターであるメリットは2ターン目にプレイできることです。
赤緑以外は3マナカウンターが出来ないので、後手で相手3ターン目をカウンターできないことが、《かき消し》《検閲》よりも弱いところです。
《ドビンの拒否権》と異なりクリーチャーをカウンター出来るので、白単人間のような2マナ以下クリーチャーを大量に詰め込んだデッキに有効に働きます。
終盤に腐らない2マナカウンター
終盤で引いても対象がある点がメリットです。赤緑のスペルに対してはほぼすべてカウンター出来ます。そもそも7マナ以上は重たすぎて採用されることがあまりありません。
範囲の広い《否認》のようなイメージです。
コストが青無で良心的
《ドビンの拒否権》と比較すると、色マナが青だけで色事故が起こりにくくなっています。
《吸収》を強く使うには2ターン目で無色しか出ない土地は許容できないので、《ドビンの拒否権》でもよいとなることもあります。
デメリット
青白コントロールミラーマッチではただの紙価値は低い
残念ながらミラーマッチでは対象にできるスペルが《魂の仕切り》《冥途灯りの行進》くらいしか見当たりません
このマッチに関して言えば《ドビンの拒否権》が優等生ですね。
《霊気の疾風》との比較
《方程式の改変》をサイドボード用と考えるなら《冷気の疾風》と枠を競うことになります。
《霊気の疾風》の強いところ
タイミングを選ばない
色さえ合えばいつ引いても、場のパーマネントと対象にして1対1交換が可能である。
《霊気の疾風》もカウンターとしての使用もできますが、除去としての役割を果たします。
《方程式の改変》は使うタイミングを選ぶカードです。
《方程式の改変》の強いところ
対象にする幅が広い
赤と緑以外のスペルも対象に取れるところです。
上記しました2マナ以下のカウンターしたいスペルに例を挙げてあるので確認してみてください。
白単人間やスピリットなどのアグロデッキにもサイドイン出来ます。
もう一回、プレイされることはない
《霊気の疾風》は脅威から時間を稼ぐためのスペルですが、《方程式の改変》は脅威を解決するスペルです。
《霊気の疾風》はライブラリートップから引かれた先ほどの脅威を解決はしてくれません。
まとめ
パイオニアの青白コントロールを使用していると苦労の末、序盤をようやく乗り越えたと思ったら、1枚のスペルがカウンター出来なかったことで、負けが確定してしまうことが増えてきたなと感じます。
それがコンボデッキであると言えばそうですが、そういったマストカウンターを終盤にカウンター出来るのは《方程式の改変》の偉いところです。
対象に取れるスペルが多く、限定的とはいえ確定カウンターである点から活躍できる1枚だと考察します。
メイン採用で考えるなら、青白コントロールのミラーマッチでの活躍幅が狭い点が気になります。
サイド採用で考えるなら、サイドボードの枠はキツキツなので何回か使用してまた考察を深めたいですね。
個人的にはメインに4枚ぶち込みたいくらいの胸踊らす1枚です。
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2マナカウンター比較。青白コントロール視点の考察(パイオニア)
パイオニアの2マナカウンターは【追加マナを要求する不確定カウンター】【対象の幅を狭めた確定カウンター】のどちらかです。【対象は広い追加マナを要求する不確定カウンター】→《かき消し》《ジュワー島の撹乱》《検閲》【対象の幅を狭めた確定カウンター】→《ドビンの拒否権》《方程式の改変》《才能の試験》2マナカウンターも一長一短なので環境により、組み合わせて枚数を調整してきたいです。2マナカウンターは4~8枚は採用したいです。
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追記:大会で使用してみました
メイン3枚採用
腐る対戦がほどんどなく、カウンターしたいときにカウンター出来た印象です。下記以外は・・・
《検閲》を不採用
《検閲》を不採用にした結果、序盤に《ヴェールのリリアナ》が通りやすくなってしまったのはデメリットでした。
『ラクドスミッドレンジ』との対戦は《ドビンの拒否権》《検閲》と比較すると、《方程式の改変》が最も有効範囲が広いので受け入れるリスクと考察します。
《魂の仕切り》を増量して《ヴェールのリリアナ》対策をしてもよいですが、サイドボード後に4枚残しておきたい《魂の仕切り》ではありません。
先手で強いカード 後手では弱い
相手の2ターン目2マナアクションを確実にカウンターできるのは、先手です。後手の場合は相手2ターン目に間に合わず、相手3ターン目に3マナアクションをしてきた場合、それにも干渉できず序盤は手札でもたつきます。
緑と赤の色であればそれは問題ないのですが、そこをうまく突かれるのが《ヴェールのリリアナ》というわけです。
《検閲》であれば相手先手3ターン目3マナアクションには干渉できます。