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パイオニア「ボロス招集」対策。青白コントロール視点の考察。

2023年6月27日

※この記事はパイオニア環境のボロス招集の対策を青白コントロール(アゾリウスコントロール)の視点で書いています。

「ボロス招集」ゲームの流れ

1ターン目 《スレイベンの検査官》《ヴォルダーレンの美食家》からトークンを出します。

2ターン目 《上機嫌の解体》でゴブリントークンを3体だして、招集にて《敬慕するロクソドン》《イーオスの遍歴の騎士》を場に出します。

3ターン目以降 あとは流れですが《無謀な奇襲隊》を怒濤で場に出し、トークンを強化してアタックします。

これで16点ダメージです。ノーガードの青白コントロールにとっては痛すぎます。《羽ばたき飛行機体》が絡んでくるともっとダメージ入ります。

青白コントロールの立ち回り

スローガン

メモ

場にパーマネントを溜めないこと。全体除去を複数回撃て。

マストカウンター

メモ

《敬慕するロクソドン》《イーオスの遍歴の騎士》《上機嫌の解体》

《敬慕するロクソドン》《イーオスの遍歴の騎士》はマストでカウンターしたいですが、青白コントロールで採用している確定カウンターは《吸収》くらいしかなくこれらをすべてカウンターするのは難しいです。マナを余すことなく使ってくるので《かき消し》《検閲》が効くことが多いです。自身先手のみです。後手ならカウンターは間に合いません。

「ボロス招集」有利?不利?

メイン:青白コントロールの圧倒的不利
サイド:希望的観測:五分五分(サイドに用意した枚数による)

「ボロス招集」は無駄牌がない。「青白コントロール」無駄牌多し。

メインは相手の除去を手札で腐らせてカードアドバンテージにしたい青白コントロールですが、相手は何と除去を積んでいません。無駄牌がないのです。対して青白コントロールは《ドビンの拒否権》《冥途灯りの行進》《魂の仕切り》が無駄牌になり不利です。《ドミナリアの英雄、テフェリー》までたどり着くのは難しいです。圧倒的不利です。

ピン除去でトークンを除去するとアド損

「ボロス招集」は数で押してきますので、時間稼ぎにもほとんどなりません。《敬慕するロクソドン》《イーオスの遍歴の騎士》は《冥途灯りの行進》で除去するのはマナが大変です。トークンを除去するのはアド損です。《バグベアの居住地》が最適な対象です。《魂の仕切り》でトークンは除去できますが、《敬慕するロクソドン》《イーオスの遍歴の騎士》は唱えなおされて余計にひどい場になります。

《ドビンの拒否権》の対象は少ない

《ドビンの拒否権》の対象は《上機嫌の解体》《軍団の上陸》くらいしかありません。ですから、2ターン目《上機嫌の解体》を迷うことなく打ち消しましょう。自身先手なら間に合います。使いどころ少なすぎます。基本的に《ドビンの拒否権》はこのマッチでは弱いです。

メインの立ち回り

キーカード

相手先手:《一時的封鎖》でも間に合わない

相手後手:《至高の評決》《集団失踪》でも間に合う

自身後手:全体除去は間に合わない。

自身後手だと2ターン目の《敬慕するロクソドン》着地にカウンターは触れられません。

相手先手3ターン目《無謀な奇襲隊》を打ち消しても、3ターン目に12点いただきます。残り8点です。

自身後手3ターン目に《一時的封鎖》をプレイしても返しのターンで《敬慕するロクソドン》と《バグベアの居住地》で殴られたライフが0点になります。

《至高の評決》は間に合いません。実際、《一時的封鎖》も間に合っていません。

《沈黙》をプレイ→全体除去は間に合う

相手先手2ターン目のアップキープで《沈黙》をプレイすることで相手の2ターン目をパス出来ます。

《沈黙》入り青白コントロールの記事を下に貼っておきます。

沈黙
《沈黙》入り青白コントロール(11期パイオニア神決定戦デッキ)の考察

《沈黙》キャントリップも付いてないので、明らかなカードアドバンテージ損ですが、相手先手2ターン目を1ドロー1セットランドしか許さずにターンを返してもらえる効果があります。相手先手2ターン目のアクションを《沈黙》をプレイすることで、後手でも2マナカウンターが間に合います。

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自身後手1ターン目:《冥途灯りの行進》X=0 はプレイ可

《スレイベンの検査官》《ヴォルダーレンの美食家》の着地誘発のトークンを除去することで相手2ターン目の《上機嫌の解体》を防ぐことが出来ます。どうせ《冥途灯りの行進》の適切な対象はないので、使っておいてよいと思います。

《羽ばたき飛行機械》が出てきて《上機嫌の解体》をプレイしてきたら、どうしようもありませんけどね。

自身先手:《至高の評決》《集団失踪》でも間に合う。

相手2ターン目、3ターン目にカウンターや除去を挟むことで4ターン目の全体除去に間に合います。

全体除去を打てれば勝てる

相手がブン周れば全体除去が間に合いませんが、全体除去が間に合えば、相手は場を構築することが難しくなり、勝てます。

サイド後の立ち回り

ボロス招集」のサイドボード

《ゴバカーンの侵攻》を3~4枚をサイドインしてきます。全体除去を打たせないプランを練ってきます。

サイドアウト候補

メモ

《ドビンの拒否権》《冥途灯りの行進》《魂の仕切り》《ドミナリアの英雄、テフェリー》

全部サイドアウトしたら、入れるものがなくなります。

《ドミナリアの英雄、テフェリー》

1枚残してもいいです。5マナ払えるまでに試合が終わることの方が多いので減らしましょう

《冥途灯りの行進》

除去したい《敬慕するロクソドン》《イーオスの遍歴の騎士》はコストが高くて除去できません。《ゴバカーンの侵攻》がひっくり返ったら除去してもいいです。基本は《羽ばたき飛行機体》を1マナで除去する役割です。減らしましょう。

《ドビンの拒否権》《魂の仕切り》

対象が少ないです。無駄牌なので全部サイドアウトしたいです。

サイドイン候補

良いサイドカード

《変異の波》《斬増爆弾》《沈黙》《至高の評決》《集団失踪》《一時的封鎖》《敬虔な新兵、デニック》

イマイチなサイドカード

《威厳あるカラカル》《ポータブル・ホール》

《変異の波》:劇的に刺さります。

2マナでトークンをすべて破壊?追放?よくわからないところへ飛ばします。相手が先手でブン回っていても対処可能です。しかし、ほぼ「ボロス招集」専用のサイドボードになりますのでご了承ください。

このカードを見つけたときは、私は驚くほどに喜びましたが、他のマッチで使えるか検討した結果、驚くほどに滅入りました。

青白コントロールは「ボロス招集」への勝率が低いです。当たったら負けを覚悟します。サイドボードを確保するのは当然ですが、「ボロス招集」にばかりサイドボードを割いていては他のマッチがきつくなります。そういうことなのです。

《斬増爆弾》:上記と同じ

斬増爆弾

カウンターを載せないで生贄にすれば、トークンはすべて消えます。通称ラチェボ。とりあえず、どのパーマネントにも対応できます。

しかし、サイドインしたいマッチが「ボロス招集」以外にないですね。

《沈黙》

全体除去が間に合います。サイドに1枚積んで良いカードだと考察します。

沈黙
《沈黙》青白コントロール視点の考察

メリット:1ドロー1セットランドでターンが返ってきます。自分のスペルをカウンターされないで通すことができます=コンボ成立します。連続して「唱えてもよい」効果を打ち消す。デメリット:1対1交換を取れる機会がありません。相手のテンポアドバンテージ損を取ることが主な目的のカードです。

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全体除去の追加:《至高の評決》《集団失踪》《一時的封鎖》

相手がブン回れば手も足も出ませんが、いつもブン回るわけではありません。そんなときは全体除去が引けるかが大きなキーポイントになります。全体除去の追加はありです。

《敬虔な新兵、デニック》

「ボロス招集」に劇的に効果的とうわけではありません。《敬虔な新兵、デニック》の本来の目的は墓地利用を制限することにあります。しかし、2マナ2/3絆魂という性能から、サイドインすることで時間を稼いでくれます。

敬虔な新兵、デニック 絵
《敬虔な新兵、デニック》コントロール視点での考察。

「アブザンパルヘリオン」用に墓地対策を用意する場合は、《安らかなる眠り》が一般的ですが、それだと、アグロデッキにサイドインできるものではありません。《敬虔な新兵、デニック》は対応幅が広いサイドカードとして優秀です。

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▼《威厳あるカラカル》

アグロ相手に重宝するサイドカードですが、「ボロス招集」はクリーチャーが横に広がり過ぎて《威厳あるカラカル》では蓋が出来ません。《羽ばたき飛行機械》の上からの攻撃も止められないですし、5ターン目までにゲームが終わっていることが多発すると思います。

《威厳あるカラカル》青白コントロールの視点で考察。パイオニア

アグロデッキにもミッドレンジデッキにも入る幅の広いサイド要員です。サイド後から《オレスコスの王、ブリマーズ》とタッグを組みビートダウン戦略を取り入れるのも面白いです。青白コントロールで押し付けるプレイを可能にしてくれると考察します。

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▼《ポータブル・ホール》

アグロ用のサイドボードの代名詞。しかし、「ボロス招集」では除去したいクリーチャは対象になりません。トークンを除去していたら何枚あっても足りません。使えません。

《ポータブル・ホール》コントロール視点の考察(パイオニア)

貴重な1マナ除去です。2マナ以下のパーマネントを追放できますが、対象にできる範囲が広いように見えて実は狭い。あまりメインに採用したくありません。

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まとめ

「ボロス招集」は他のアグロデッキ「白単人間」「スピリット」とは違うコンセプトでスピードに特化した構築をしています。以前までアグロデッキに有効であったサイドボードが有効でなかったりと簡単には対策させてくれません。さらに、アグロデッキ最速スピードです。

青白コントロールは環境のデッキの種類が増えるほどに勝率が下がるデッキです。「ボロス招集」にどれだけ対策するかが考察ポイントになります。出来るだけ他のデッキにもサイドインできる幅の広いサイドボードが求められます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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