第11期パイオニア神挑戦者決定戦ベスト8に入賞した『アゾリウスロータス』『青白ロータス』のデッキを考察しました。
デッキレシピ
基本的な動き
《睡蓮の原野》を場に出したときの着地誘発「土地を2枚手札に戻す」を《厳しい試験管》や《不連続性》により踏み倒すコンボを搭載したランプデッキのような動きをするデッキです。さらに、《睡蓮の原野》を《ドミナリアの英雄、テフェリ》でアンタップするのことで大量のマナを生み出して、高コストのスペルを使うorダブルトリプルアクションを取るなどしてゲームを掌握していきます。《ドミナリアの英雄、テフェリ》を最強に強く使うデッキです。《記憶の氾濫》を連発されては手も足も出ません。
青白コントロールとパーツは重複しているところがありますが、こちらはランプデッキのような動きがあり、青白コントロールとは別のデッキです。
《不連続性》は以下の3役
着地誘発の踏み倒し
擬似追加ターン(プレイするタイミングは相手のターンのドローフェイズ前です。)
カウンター効果(自分のターンでは2マナ、相手のターンでは6マナ)
各マッチにおける有利不利
有利
速度がそこまでないミットレンジ系やコンボ系のデッキに対しては滅法強いです。
不利
『青白コントロール』
サイドボードにカウンターが6枚も取られていることから、カウンターに弱いデッキです。
『コータスコンボ』
《厳しい試験管》を利用されてしまうのでこちらも不利が付きます。そのための、サイドボード《ドビンの拒否権》4枚です。
『スピリット』 『白単人間』
速いデッキには《至高の評決》が間に合うかで勝負が決まります。全体的に不利です。
『アブザンパルヘリオン』『ネオ・フォーム』
高速のコンボデッキにも弱いです。カウンターが少ないので速さについていけません。
まとめ
本家「ロータスコンボ」と違い《睡蓮の原野》をサーチするカードはありませんので、コンボ達成率は「ロータスコンボ」より低いです。しかし、細川侑也さん言わく誘発踏み倒しは、この日は1回も起きなかったそうです。つまりブン回りは1回も起きなかったということです。それでもベスト8にまで勝ち続けたことは細川侑也さんのレベルの高さを感じます。《睡蓮の原野》を《ドミナリアの英雄、テフェリ》でアンタップするだけで十分に強いんですね。
この時の環境はあまり速くないデッキが多かったと考察できます。2マナ除去、2マナカウンターの枚数をそんなに取らなくても《至高の評決》まで繋げればなんとか場が保たれたんじゃないかと思います。序盤を耐えればあとはビックマナからのビックアクションを繰り返すだけです。メタを読み切った末のデッキ選択であったと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。