※この記事は青白コントロール(アゾリウスコントロール)視点の考察で書いています。
チャンピオンカップファイナルc3では初日17名いた青白コントロールのうち2日目に残ったのはわずか1名です。みごと2日目に残りトップ9に入賞した寺澤 和也さんの青白コントロールです。
《思考を築く者、ジェイス》《メレティス誕生》《拘留の宝球》《覆いを割く者、ナーセット》のメイン採用は珍しくまた斬新に感じます。プレイヤーの意図を考察していきます。
《思考を築く者、ジェイス》採用
寺沢さんのインタビューにて最も強かったカードは《思考を築く者、ジェイス》だったそうです。
【+1】能力対戦対手のクリーチャーー1/0修正
クリーチャーを横に並べる「ラクドスサクリファイス」「ボロス招集」「白単人間」「スピリット」に強く今回のメタにピタリとあった能力でした。そしてクリーチャーが並んだところを全体除去してカードアドバンテージを稼ぎます。
【-2】3枚をふたつの山に対戦相手が分けて、1つを選択してドロー
つまり3枚の中から必要な1枚は必ず手札に入るわけです。あわよくば2枚はドローできます。良質なドローです。2回起動して使い捨てても十分に強いです。
【-8】お互いのライブラリーから好きなのプレイします。
まず、奥義までたどり着かないと思います。
《メレティス誕生》
0/4壁は優秀
自身先手2ターン目に出せる守備的な1枚です。0/4壁は相手2ターン目《税血の収穫者》《スレイベンの守護神、サリア》《ラフィーンの密通者》をすべてブロックできます。《鏡割りの寓話》のゴブリントークンもブロックできます。先手では優秀な1枚だと考察します。
後手では《メレティス誕生》をプレイするより
後手ではカウンターを構えて相手の3マナに備えなくてはなりません。
オマケ:2点ゲイン。平地。
2点ゲインはありがたいですし、土地とはいえカードアドバンテージを取れます。青白コントロールは他のデッキと比べ、必要な土地が多いのでありがたい1枚です。
《拘留の宝球》
強い点
どのパーマネントでも追放できる点 同じ名前のカードすべてを追放できる点
強いマッチ
「ボロス招集」同じトークンはすべて追放できます。
「ラクドスサクリファイス」《敵対するもの、オブ・ニクシリス》をオリジナルとコピーの両方を追放することができます。
デメリット
3マナ・ソーサリータイミングがネックです。3マナで除去をしていたら間に合わない環境です。着地誘発は誘発してしまうので、鈍いカードの印象です。
採用理由(考察)
《敵対するもの、オブ・ニクシリス》に対する対策。「ボロス招集」に対する対策。
《覆いを割く者、ナーセット》
常在能力:対戦相手は2枚以上引けない
《覆いを割く者、ナーセット》の存在理由である「2枚以上引けない」です。《鏡割りの寓話》の【Ⅱ章】、《孤光のフェニックス》、《ドミナリアの英雄、テフェリ》《宝船の巡航》《熟読》など刺さるカードはたくさんあります。
なぜあまり使われていないのか?
3マナと重いのに、盤面に何も影響を与えないからです。要するに遅い。定着させにくい。の2点です。
サイド:《大都市の改革家》3枚
絆魂ではありませんが、ライフゲイン能力と飛行・警戒を持っているので、クロックを刻みながらブロッカーとして構えることができます。タフネス3なので焼かれにくいです。
あなたは呪禁
「ラクドスサクリファイス」に対する明確な解答です。「ラクドスサクリファイス」は《波乱の悪魔》が場に居る状態でヌルリヌルリとライフを削ってきます。それを防ぎます。「ラクドスミッドレンジ」の《絶望将来》も効きません。各種ハンデスも効きません。
まとめ
他の初日敗退した青白コントロールのデッキは公表されていませんので、比較できませんが、寺澤 和也さんの青白コントロールは採用が珍しいカードが多く、主にアグロデッキに焦点を当てて構築されたと考察できます。
寺澤さんの今後の活躍を楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。